アルゼンチンカミニートの雰囲気を茨城県境町に。鉄骨梁で大空間。長田小学校児童クラブ

アルゼンチンといえばブエノスアイレスのカミニート地区。

カミニートは、昔、貧困の地区だったため同じ色の外壁を使えずに貼り合わせたのがきっかけで今はそれが特徴になっていて、あえてカラフルな色合いを街並みに取り入れている人気の街並みです。

カラフルなものを建築に取り入れるのはとても冒険でしたが、敢えて挑戦しオリジナリティーを出したいと考えました。

茨城県境町はアルゼンチンと昔から関係が深いというところを特徴に取り入れました。

カミニートと境町をミックスした学童です。

カミニートと古めかしさの境町オリジナル。

絵から現実にするのは難しく、施工者さんもとても苦労して造ってくれました。

南側のアングルも気に入っています。

この下屋の下は陰になり、とても涼しい。

ここまで庇があると夏の日射遮蔽に効果的ですね。

後に人工芝になる予定のこの場所。

長田小学校の中の学童。

NAGATAと壁面サインを入れてもらいました。

カミニートは壁面をサインにしてしまうのも特徴に捉えましたので、カミニートのようなサインをデザイナーさんにお願いをしました。

書体がかっこよく、アルゼンチンの国旗がベースの色になっており、色合いも建物に調和していて、とても素敵なサインでした。

学童の出入口は、屋根を付けて子供がワクワクする低めの入り口。

エントランスには手洗場と靴箱があります。

上がり框は20mmと段差を低く設定しています。

廊下があり、その先には学童のプレイルーム。

ダウンライトは端に寄せることで間接照明にすることと、掲示物を貼ってもOKなように。

ヘリーンボーン調の長尺シート。

児童クラブが二部屋になっています。

間仕切りで仕切った場合、

このように2部屋できます。

引戸を開けると・・・。

鏡のようですが右も左も児童クラブの部屋です。

面積に対する収容人数は約90名ほど。

床は子供が走り回っても滑らないよう、タイルカーペット。

アクセントに一部、色を変えました。

アクセントカーペット。

奥に見えるカラフルな壁面がマグネットで遊べる

巨大なマグネットウォール。

色のアクセントにカミニートのカラフルな色使いを内部にも取り入れています。

ボーネルンドのマグフォーマーって本当に面白い。

磁石の立体バージョンのおもちゃです。

写真用に私が配置したのですが 夢中になってしまいました。

竣工    2019年5月

施工    ㈱新井建設工業

設計監理  ㈱WakanaDesign一級建築士事務所

用途    境町長田小内児童クラブ

規模    木造平屋建て、約69坪

コンセプト アルゼンチンカミニートとエイジングで境町オリジナルデザイン